〓常設国際司法裁判所長であった安達峰一郎は、本来であれば石原莞爾や東条英機の行動はケロッグ・ブリアン協定違反だから厳罰に処すべきだと内閣総理大臣に助言すべきであったが、石原や東条と同じ東北の蝦夷(えみし)であった安達峰一郎は、「常設国際司法裁判所に提訴される前に、日本政府と国民党政府の間で二国間で解決すべし」と内閣総理大臣に助言した。
〓東北の蝦夷(えみし)であった安達峰一郎の助言は、(1) 同じ東北の蝦夷(えみし)である石原莞爾の完全な暴走・独断であった満洲事変を(大和民族の)日本政府に責任転嫁する内容であると共に、(2) 石原莞爾や東条英機に対する処罰には全く触れていない、など極めて悪質だった。