・親のしつけ、エゴ抑圧と神経症との関連
悩む人の親は、子供の心を萎縮させてしまう。
のびのびさせてなかったり、「こうあるべき」「こうでなくてはいけない」と非常に偏った育て方をしてしまう。
それはその親の親からの教育やしつけの問題もあるんだけれど、とにかく子供はのびのび出来ない、自由じゃなくなってしまう。
自分の地を出せないで、いつも自分を防衛して生きるようになる。
人の顔色、反応を一々チェックして、状況判断をしてしまい、自己主張もできなくなる。
親にそのままの価値を認められないで育ってきた子供は、自分の中でも存在価値を認められない。
自信がつかないし、寂しい。孤独の感情が増し、もろくなっている。
だから非常に傷つきやすい。
それから今度、親があんまり強いと、萎縮した子供にとっては、人の中でも自己主張をしないから、人に合わせるような生き方をしてしまう。
エゴを充たせないと、何かあるごとに罪悪感を持ってしまう人も多い。
人間関係でも、感動がない人は、コミュニケーションも人ととりにくくなるし、疎外されやすい。
相手にも楽しみを与えられないから、バランスがとれないから、結局は人間関係も悪化する。
浮いて孤立をしてしまったりする。
ますます対人恐怖症、視線恐怖症的な症状が大きくなる。
うつ病にもなりやすくなる。
ストレスを浴び続け、発散もできない。そして、もろい上に楽しめないから。
孤立した人は相手に合わせよう、疎外されないようにしようと思って生きている。
感情がない(あまりわきたたない)人が相手に合わせようとすると、感情が余計もろくなるから、余計うつ病気味になる。あるいは対人恐怖症が悪化したりする。
でも、本人は必死で人と合わせようと頑張っている。
本当にすごい努力をしてきている。ただただ頭を下げるほかないくらいの。
しかし、その努力がすべて徒労で空虚に感じる。
その状態で、何かしらの精神的ショックを受けると、強化されてしまい、神経症へとつながっていくケースが非常に多い。