■日本も除去支援 処理済はまだ1パーセント
握り拳ほどの大きさの金属球は
ずしりと重い。
爆発で飛び散る破片が
人を傷つけるという。
ラオスの不発弾処理を支援する
NPO法人「日本地雷処理を支援する会(JMAS)」の
東京事務所で、
ボール爆弾の残骸の数々を
見せてもらった。
数十種類の異なる型がある。
「いかに効率よく人を殺傷するかを考えて、
これだけの種類が作られた。
空恐ろしくなります」と
JMAS事務局長の関広明は話す。
いまも年間40~50人が
不発弾によって死傷している。
JMASは、
カンボジアの地雷処理ボランティアのため、
自衛隊OBらによって
2001年に結成された。
ラオスでの活動は06年から(だ:[引き手])。
不発弾や地雷処理の専門家だった元自衛官2人と
総務担当1人が常駐し、
現地の作業員とともに
爆弾処理を進めている。
政府の途上国援助(ODA)や寄付金で、
年間1億円ほどの経費をまかなう。
JMASの支援の下で処理された爆弾は
これまで(で:[引き手])計7万5000個(だ:[引き手])。
安全を確認した土地は
29平方キロメートルになる。
とはいえ、
他国の事業を含めたこれまでの不発弾処理数は、
推定される不発弾全体の
1パーセント程度にすぎない。
関は(言わく、:[引き手])
「何十年もの時間が必要な
取り組みだ」(うんぬん:[引き手])と話す。
(小山謙太郎)
(『朝日新聞グローブ』2015年8月2日号から引用)