〓日本は12世紀の治承・寿永の乱を通じて、被支配者を農地に縛り付けて官吏が税金を毟り取る王朝国家を倒し、武装した荘園領主によるブルジョア革命政権を樹立した。
〓アメリカとフランスは18世紀に被支配者を農地に縛り付けて官吏が税金を毟り取る専制国家、絶対王政から脱するブルジョア革命を成し遂げた。
〓法の支配と自由主義ブルジョア憲法を共有する日・米・仏は運命共同体であり、無二の親友だ。
〓だが同時に自由主義ブルジョア憲法の保障する法の下の平等は、効率性や能力格差を完全に無視した旧共産圏の国有企業のような過度に形式的な平等主義のことではない。
〓男女も個人も国家も、能力差や比較優位原則に則って分業することで、より効率の良い社会を維持することができるというのが自由主義ブルジョア憲法の保障する法の下の平等の意味である。
>『ヨハネ15:1-2』
>「わたしは、まことのぶどうの木であり、私の父は、農夫です。わたしの枝で実を結ばないものはみな、父がそれを取り除き、身を結ぶものはみな、もっと多く実を結ぶために、刈り込みをなさいます。」
〓以上はフランス人ジャン・カルヴァンの二重予定説の根拠になっている新約聖書の一節である。
〓フランス人ジャン・カルヴァンの二重予定説こそ自由、平等、博愛を実現するピューリタンのブルジョア革命のバックボーンとなった教義である。
〓すなわちボルドーでは比較優位のないシャルドネやピノ・ノアールの苗木を取り除いてカベルネ・ソーヴィニョンを多く育て、ブルゴーニュでは比較優位のないカベルネ・ソーヴィニョンの苗木を散り除いてシャルドネやピノ・ノアールを多く育てることで より豊かな実りを実現できる。
〓テロワールを無視して、ボルドーでもブルゴーニュでも平等に、同じ本数のカベルネ・ソーヴィニョンとシャルドネ、ピノ・ノアールの苗木を育てようと考える農夫はいない。
〓農夫とは即ち神のことだ(ヨハネ15:1-2)。
〓日本人もアメリカを防衛すべきなのは その通りだが、日本には核兵器も原子力空母もない。
〓つまり比較優位がない。
〓それでは、板垣征四郎や東条英機、安達峰一郎、石原莞爾、渡部昇一、田母神俊雄と同じような根っからの無法者である東北の蝦夷(えみし)が主力を成す日本の自衛隊に核兵器を持たせて日本だけでなくアメリカも守らせるべきであろうか?
〓再三に亘り史実を示しているように、1,200年以上に亘って東北の蝦夷(えみし)を善導しようと日本人(=関東以西に住む大和民族)は最大限の努力を行って来たが、根っからの無法者である東北の蝦夷(えみし)には「馬の耳に念仏」だった。
〓東北の蝦夷(えみし)である渡部昇一は、『かくて昭和史は甦る 人種差別の世界を叩き潰した日本』、『反日に勝つ「昭和史の常識」』、『中国・韓国に二度と謝らないための近現代史―「敗戦利得者史観」を排す!』、『「東京裁判」を裁判する』など、自分と同じ東北の蝦夷(えみし)である板垣征四郎や石原莞爾の関東軍、そして東条英機の暴走を正当化する著作を多く発表した。
〓特に『人種差別の世界を叩き潰した日本』という渡部昇一の歴史認識は、異民族を見下すアーリア人至上主義(ノルディック・イデオロギー)を掲げてユダヤ人大虐殺を行った狂人ヒットラーのナチ党と同盟を結んだ東条英機の行動とは完全に矛盾している。
〓要するにカトリック(キリスト教)に入信した渡部昇一でさえ、根っからの無法者である東北の蝦夷(えみし)としての本性は全く変わらなかった。