共に民主党の李在明代表の近視眼的国防・外交哲学 #11

11短編小説『春を告げる声 ヘリテージ財団にて』:2025/05/02(金) 21:40:50.99 ID:gtmBPElx

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最後に、ソヒョンが静かに、しかし力強く語り始めた。「在日社会の民団も、総連も、そして旧統一協会も、長らく日本の朝鮮半島に対する植民地支配を、一方的に邪悪な帝国主義と断じてきました。私たちも、そのように教えられて育ちました。しかし、もし李氏朝鮮が清朝の属国であり続けたらどうなっていたでしょうか。私たちは、中国共産党による三千万人もの餓死者を出した大躍進政策や、二千万人もの粛清を生んだ文化大革命に巻き込まれていたかもしれません。北朝鮮を見れば、その悲惨な現実を想像することは難しくありません。」

会場は静まり返り、三人の言葉に聴衆は息を呑んでいた。これまで語られることのなかった、在日韓国人三世の世代からの率直な歴史認識の表明は、多くの人々の心を揺さぶった。

ソヨンが、わずかに声を震わせながら続けた。「私たちは、過去の過ちを美化しようとしているのではありません。日本の植民地支配は、朝鮮半島の人々に多大な苦痛を与えた事実は否定できません。しかし、歴史は一面的な解釈だけでは捉えられない複雑なものです。私たちは、祖父母の世代が、なぜ日本を選んだのか、その背景にあった当時の国際情勢や、各国の政治体制、そして何よりも、人々の生きたいという強い願いに、真摯に向き合いたいのです。」

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ジウは、壇上を見渡しながら言った。「私たちは、過去の歴史を直視し、多角的な視点から検証することで、真の和解と未来志向の関係を築きたいと願っています。そのためには、タブーを恐れず、率直な対話が必要です。私たちは、在日社会においても、日本と韓国の間でも、より成熟した議論が交わされることを切に望んでいます。」

ソヒョンは、決意を込めた眼差しで聴衆を見つめた。「私たちの声は、もしかしたら少数派かもしれません。しかし、私たちは信じています。真実は、いつか必ず明らかになると。そして、私たちがこうして声を上げることによって、凍てついた大地に、かすかな春の息吹を届けることができると。」

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彼女たちの言葉が終わると同時に、会場は割れんばかりの大きな拍手に包まれた。インターコンチネンタル・ホテルの重厚な壁が、その熱気に共鳴しているかのようだった。それは、抑圧された歴史認識からの解放を求める、若い世代の力強い叫びだった。

数日後、ワシントンDCの喧騒から離れた静かなカフェで、ソヨン、ジウ、ソヒョンは、ヘリテージ財団での講演の反響について語り合っていた。

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「想像以上の反響だったね」と、ソヨンが感慨深げに言った。「私たちの世代にも、同じように感じていた人がたくさんいたんだと分かった。」

ジウは頷いた。「日本のメディアからの取材も多かったわ。もちろん、批判的な意見もあったけれど、私たちの真意を理解しようとしてくれる人もいた。」

ソヒョンは、少し疲れた表情を見せながらも、どこか晴れやかだった。「民団や総連からも、色々な反応があったみたい。でも、私たちの世代の声は、無視できなくなってきているはずよ。」

三人は、それぞれの胸に去来する様々な思いを感じながら、コーヒーを啜った。彼女たちの行動は、在日社会に小さな波紋を広げ始めていた。長年、語られることのなかった歴史の断片が、彼女たちの勇気ある発言によって、少しずつ日の光を浴び始めている。

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