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* 悪人たちの国家(1093) *
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現首相が企業献金の憲法上の正当性を述べていたが、この首相は頭がおかしいのか、それとも頭が
良すぎるのか、どっちなんだといいたい。憲法では政治家は公務員と言う事に成っていると思うので、
憲法の条文に次の様な条文があることは知っているのではないだろうか。
第3章 国民の権利及び義務
第15条 公務員を選定し、及びこれを罷免することは、国民固有の権利である。
2 すべて公務員は、全体の奉仕者であつて、一部の奉仕者ではない。
憲法第15条に公務員は全体の奉仕者であり、一部の奉仕者ではないと書かれている。企業献金を貰う
ことは一部の奉仕者に該当するのではないか。日本ではお世話になった人にお礼をすることが少なくない。
政治家に献金すると言う事はその政治家にお世話に成っていると言う事ではないか。憲法では政治家は
一部の奉仕者であってはならないと書かれているのではないか。
現首相は次の憲法の条文を上げて企業献金の正当性を匂わせているが、企業献金がこの条文で理解
出来る国民がどれほどいるだろうか。
第3章 国民の権利及び義務
第21条 集会、結社及び言論、出版その他一切の表現の自由は、これを保障する。
現首相は憲法第21条の表現の自由を企業献金に結び付け企業献金は表現の自由であると国会で答弁
したのだが、この条文で金に纏わる表現を連想するには余りにも無理があるのではないか。この条文を
解釈すれば、集会、結社及び言論、出版その他一切の表現の自由を保障するとあり、現首相はこの一切に
企業献金が含まれていると述べたのである。
現時点で現首相は馬鹿か利巧か、どっちなんだと問われれば、馬鹿でしょうと答えざるを得ないのでは
ないか。国会での政治家の答弁はこの程度かと思わせる表現の自由の低さに驚いている。