> 知恵のない人々(1192) < > 2024-R.6-2.28-NO.3205 <
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* 悪人たちの国家(887) *
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二年間世界は本当の戦争を見てきた。世界中の人が戦争と言う悲劇を映像を通してではあるが身近に
感じたことは無かったのではないか。本当の戦争は凄まじく本当なのに本当とは思えないなまめかしく
残酷だ。映像は嘘だろうと言う言葉だけが脳裏で繰り返され、現実なんだ現実なのか目を疑い見開いた
目は閉じることが出来ない。
戦争が齎すものが画面に映し出され人間の決断により引き起こされた戦争がこれ程までに人々の命を
奪い、生活を破壊する。その理由を知りたいし、戦争に至る理由が存在するのかと思う。
現実にウクライナとロシア、パレスチナとイスラエル。この二つの戦争に正当性があるとは思えない。
軍事力による戦争は失うものばかりで得られるものは何もないのではないか。領土の奪い合い権力の
奪い合い。多分、何千年も続く戦争の理由なのか。民族の争い、独裁者の独占欲、歴史上で繰り返される
戦争が未だに繰り返されている。
戦争を終わらせる方法を考えるべきではないか。最早、通常兵器の戦争では決着が付かないのでは
ないか。ただ、犠牲者が増えるだけ、二年間の戦争で見えたものが戦争の全てのように感じる。どこかで
止めるべきだ。そして、新たな国家を作る努力をすべきではないか。
軍国主義者たちの限界は見えた。戦いは勝者と敗者ではなく、勝者と勝者、敗者と敗者、共に勝者で
あり敗者と思わない限り戦争は終わらない。諺に負けるが勝と言う言葉がある。負けるのではなく、勝つ
為に負ける。
日本もドイツもイタリアも負けを認めたから現在、勝つことが出来た。戦争なんてそんなものではないか。
米国のインデアン民族、日本のアイヌ民族、彼らは滅びてしまった。多分、負け方を知らなかったのでは
ないか。勝つための知識はあったが負ける為の知識が無かった。考えてみれば愚かな民族と言える。
現在の日本は負けたことで平和になり、経済的にも豊かになった。正に負けるが勝であり、軍国主義から
平和主義に代わり、日本人は幸せになった。
問題なのは現首相の日本の軍国化ではあるが、現首相の存在もそんなに長くは続かないのではないか。
軍国主義が国家に齎すものは悲劇だけのように感じる。歴史を見ても軍国主義の時代はほとんど悲劇の
時代だった。