> 知恵のない人々(1185) < > 2024-R.6-2.18-NO.3198 <
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* 悪人たちの国家(880) *
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懸念されるのは子供たちの対応ではないか。現政権がいつまで続くのか分からないが、憲法に対する
子供たちの意見がどのような結果を齎すのか不安でならない。
不安材料は現政権が決断した軍事力の増強と敵対国家を中国、北朝鮮、ロシアとし、軍事力の必要性を
訴え軍事力の保有を認めているが、日本の憲法では「戦争の放棄」「軍事力の保有を認めない」と明記
され、日本は平和国家であることを憲法が示している。
子供たちとは何歳から何歳までか、子供たちもいつか憲法を読み、日本の現実が憲法と違うことを
理解するときが来るはずであり、なぜ憲法と現実が違っているのか疑問に思うのではないか。そのとき
大人たちはどのように説明すればいいのか、それが問題であり不安ではないか。
軍事力に何か正当性があるのか現在の世界の視点で考えると軍事力に正当性があるとは思えない。
ウクライナとロシアの戦争、パレスチナとイスラエルの戦争、どちらも獣の争いより残虐で惨たらしく、
人間とは思えない有様であり、人間が如何に恐ろしい存在か、軍事力が如何に冷酷な武器なのか。
子供たちの目にも鮮明に焼き付いているのではないか。
子供達には戦争がなぜ起こるのか理解できないはずであり、なぜ、子供たちを含めた人々が死な
なければならないのか分からないはずだ。そんな子供たちが日本の憲法を読み、戦争のない日本の
在り方を憲法が示しているのを知ったとき、日本に存在する軍隊に疑問を感じ、大人たちへの信頼
が失われる可能性があるのではないか。
日本の現状を見る限り、子供たちは軍事力の必要性を感じないはずだ。テレビに映る戦争の映像は
軍事力の必要性ではなく、軍事力の無い世の中の必要性を感じるだろうし、現実の生活の中でミサイル
や機関銃、戦車や戦闘機の必要性は感じない。
テレビ映像で見る戦争の悲惨さ、子供たちの泣く姿、破壊されたビル、激しい戦闘、多くの死者数、
全てが軍事力の齎す悲劇であり、戦争に成ればテレビの映像が現実のものとなり、親も兄弟も友達も
死ぬかもしれない。
大人たちは戦争をしない為に軍隊を持ち、敵対する国家に対して軍事力を見せることで戦争が
避けられると説明するだろうが、その説明は多分、通用しないだろう。なぜならば、テレビ映像が
示す戦争は現実であり、軍事力同士の争いが戦争であり、軍事力を持っているから戦争に成らない
と言う説明は破綻している。軍事力を保有している限り戦争は起き、その戦争はいつになるか誰にも
分からない。