> 知恵のない人々(1183) < > 2024-R.6-2.16-NO.3196 <
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* 悪人たちの国家(878) *
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諸悪の根源とはなんだろう。現政権を支持する国民たちは政治家の不祥事を知ってどのように
変わったのか。非常に興味深く注目に課する数字だ。問題を犯した多くの政治家、国民を裏切り
「裏金」を得た政治家たち、多くの国民は怒っている。
国民が怒っていると言う事は国民の支持を失うことになると考えるのが普通であり、当然な
成り行きと考えられるが、不思議なことに現政権の政党支持率はほとんど変わっていない。現首相の
支持率は下がっている。しかし、政党の支持率はそれほど下がってはいない。
この数字から見えることは国民の支持は政治家の不祥事とは無縁と言う事ではないか。それは正に
諸悪の根源に近づく要因と考えられる。
政党を支持する国民の割合は3割程度だ。国民の三分の一が問題になった政治家の所属する政党を
支持している。政治家の不祥事すなわち「裏金」を批判もしくは政治家としての汚点と判断するのなら
政党の支持率は大きく下がるはずなのに政党の支持率は下がらない。
現首相の支持率が下がったのは政治家の不祥事の対応を批判したのではなく、政治家の不祥事を
不祥事にしてしまったことで、政治家たちの悪事を国民に知らしめたことに対する批判と理解すると
現首相の支持率の低下は政治家の不祥事に対する対応の批判と共に不祥事を隠し切れなかった
負の批判でもあるのではないか。
政治家の不祥事に対する批判であれば、政党と現首相の支持率は同じように下がるのが必然的と
思うが、政党の支持率はほとんど変わらず3割を維持し、現首相の支持率は2割を切っている。
よって、日本の諸悪の刻限は国民の3割の有限者たちと言う結論に達する。主権者である国民の
3割は現政権の政治を支持して、政治家たちの不祥事を黙認し、自分たちの利益を政治家たちに
要求していた。そして、政治家たちは国民の奉仕者、それも3割の限定した政治家を支持する国民の
奉仕者として悪事を働いていたと言う事ではないか。