> 知恵のない人々(677) < >2022-R.4-6.11-NO.2690<
*******************************************
* 悪人たちの国家(372) *
*******************************************
戦争の始まりは軍隊ではない時代ではないか。軍隊を持っているから無条件で
戦争するか、いやしない戦争しかないと権力者が思ったから、そこから戦争が
始まる。
そうであるならば軍隊を持たない方が戦争にならない。軍隊を保有することで
戦争への選択肢ができ、かっとなった頭で戦争に国家の運命を委ねる。
戦争を選択するには相当な思案が伴い、にっちもさっちも成らない状況の中で
苦肉の策として戦争を選択するのではないか。
戦争は非常事態であり、国家の存亡の危機、これしかないという国家事情が
頻拍した状況に於いて実行される。
よーく考えると戦争なんかそう簡単に始まるものではなく、国民感情は憎しみと
恐怖、怒り、相手国への殺意、破壊、絶望、あらゆる感情が頂点に足したときに
ふっとしたきっかけで始まったりして、そんなものかもしれない。
結局、戦争なんてそう簡単に始まらない。民主主義の下、平和憲法を守り、
隣国や他国に対して、相手国を刺激せず、国民感情を理解して、友好的な
国交を維持すれば、決して戦争なんかに成らない。
こう考える日本の現首相が求める防衛力の強化が馬鹿らしく為る。防衛力の
強化は戦争を始める為の準備であり、戦争に成らない為の努力ではなく、
ひ弱な政治家の浅知恵であり、弱虫ほど暴力を欲しがるということではないか。