> 知恵のない人々(1105) < > 2023-R.5-11.11-NO.3118 <
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* 悪人たちの国家(800) *
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心の在り方の問題が戦争の本質ではないか。心に存在するものは何か、憎しみ、怒り、復讐、死、
人の心に存在する感情が人の行動を左右する。自分ではどうにもならない心臓の鼓動、胸の高まり、
呼吸の乱れ、人は心を乱し、胸が締め付けられ、胸に痛みが走り、胸を押さえる。
人々が死んで逝く戦争を理解することは非常に難しいが戦場で死んで逝く人々の心を理解することは
簡単ではないか、それは一言だ「死にたくない」、誰しも死にたくないのではないか。
世界中が戦争に明け暮れた時代の人間と民主主義を主体とする平和な時代の人間の戦争が現在
起きていると考えると人の死が余りにも切なく、惨たらしいものかと思わざるを得ない。
ウクライナとロシアの戦いは新しい時代の人間と古い時代の人間の戦争であり、民主国家として
生きたい人間と戦争まみれの死を何とも思わない人間の戦争であり、それは正に人間と熊の争い
そのものと言える。戦争が如何に愚かなものであることを理解している人間と戦争で得られる戦利品が
如何に重要と思う人間の戦争と思うとお互いに理解し合えない者同士の戦争は引くに引けない状況と
言える。人間と熊の戦いはどちらが死ぬまで戦うか、どちらかが逃げるまで戦うかであり、米国の
インディアンと欧州の開拓者の戦いを思わざるを得ない。日本のアイヌ民族も異文化による戦争は
悲惨な悲劇と共に人間の残酷さを知る歴史として理解し合えない人間は敵対する相手の息の根を
止めるまで殺し続けた。
民主国家と名が付く国家に取って、人を殺すことは耐えられない。しかし、民主国家での人の死が
如何に罪深く、耐えがたいものかを理解できない国家が突然多くの民主国家の国民を武力で
攻撃し、多くの人々の命を奪ったとしたらと考えたとき、民主国家の人々はどのように対処すべきか。
結局、正しい答えを誰も得ることが出来ないから戦争へと向かってしまう。