> 知恵のない人々(1083) < > 2023-R.5-10.13-NO.3096 <
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* 悪人たちの国家(778) *
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誰の為の戦いなのか。理解できない戦い、空しく死んで逝く人々、遠くから見る武力闘争、戦争で
泣きながら街をさ迷う人、ウクライナとロシア、新たにイスラエルとパレスチナの戦い、日常生活の
中に武力による破壊、街ががれきの山になり、人々が負傷者を運んでいる光景がテレビに映し出される。
戦いは世界中の人々が見ている。誰もが戦いを否定し、攻撃で死に負傷して苦しむ人々を見ている。
何の為の戦いなのか、どのような理由で殺し合いをするのか、日本人には全く分からない。
ウクライナとロシアの戦いは日本では侵略戦争であり、未だに他国への侵略をロシアは真剣に考え
ていると言うことを知り、非常に恐ろしい思いがする。戦国時代の武将たちが狭い日本の中で領土を
増やし、立派な城を立てる為に戦いを繰り返し、多くの人々が死んだ。戦国時代の武将たちは城主と
共に侵略を繰り返し、領土を増やすことで、領土と民衆を手にすることが出来、莫大な富を築いた。
戦いは支配者たちの戦いであり、そこに住む民衆は奴隷であり、従わなければ殺されてしまう暴力の
社会、身分制度があり、今の日本のような民主主義でもなく、国民の自由も平等もない民衆に取っては
奴隷社会であった。ウクライナとロシアの戦いは正に戦国時代の戦いであり、戦国武将たちと同程度の
知識と考えるべきで、ウクライナとロシアの決着は勝利か敗北かのどちらでしかない。
イスラエルとパレスチナの戦いは宗教戦争であり、神の世界感での戦争だ、こちらもの決着も
勝利か敗北かでしかなく、決着がつかない停戦は決着を後伸ばしにするだけで、戦いはいつまでも
続き、人々は死に続けなければならない。
日本の敗北は侵略国家からの決別、有史以来続いて来た侵略戦争との決別であり、民主国家と
言う全ての国民が自由と平等を主張できる国家を手に入れることが出来た。ただ、侵略国家から
決別するには、戦争で敗北し、310万人の戦死者と原爆二発が落とされ、日本は無条件降伏となり
全てを失い、特権階級の人々は土地を失い、権力を失い。国民が国家の主権者なり、権力者に
支配されて来た侵略国家から民主国家へと変わった。
日本は戦争に敗北することで平和国家を手に入れることが出来た。皮肉なもので戦争が無かったら、
戦争に負けなかったら、日本は今でもロシアのような侵略国家であり、権力者である独裁者に支配
される独裁国家では無かったか。