これから「G7」主要国首脳会議で議長を務めるということだが、その場でも「核兵器の
ない世界」と言う言葉を使うのであれば、まずは日本国憲法第二章第九条を諳んじて
から言うべきではないか。
第二章 戦争の放棄
〔戦争の放棄と戦力及び交戦権の否認〕
第九条 日本国民は、正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し、国権の発動
たる戦争と、武力による威嚇又は武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、
永久にこれを放棄する。
2 前項の目的を達するため、陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない。国の交戦権
は、これを認めない。
現首相が「G7」で議長として言うべき「言葉」は「世界の国々が日本の憲法を参考に
すればいいと思います」ではないですか。
「G7」の首脳たちは優秀な人たちだから、日本の現首相が日本の憲法を違反し、
「敵基地攻撃能力」と言う軍事力を配備することは理解していると思うが、現首相が
「核兵器のない世界」と言うことで、会議そのものが意味不明になるのではないか。なぜ
なら、全ての戦争が核兵器ではなく、核兵器以外の兵器で人々は殺害され、戦場では
虐殺、性虐待、略奪により人々は地獄の日々を送っている。戦争で苦しむ人々に
とって「核兵器のない世界」と言うことばに何の意味も無い言葉として受け止められる
だけだ。