テレビが映し出す対戦は煌びやかな舞台のごとく、光り輝いていた。世界中の選手
たちがその舞台に立ちたいと思うがその舞台に立つには莫大な資金と莫大な時間が
必要であり、立ちたくても立てない人々が沢山いる。大きな舞台で勝利を勝ち取ることは
喜びではあるが、その喜びは勝った人たちだけのものではなく、敗者たちとその舞台に
参加できなかった人たちのものでもある。
テレビの画面が報じた歓喜は何だか勝者だけの歓喜のようで、テレビが果たさな
ければ成らない。冷静さと幅広い見識そして全ての人々に対する配慮に欠けていた
ように感じた。
情報機関の果たす役割の重要性はウクライナとロシアの戦争で明白になり、テレビが
悪ければ国民も悪くなり、テレビが良ければ国民も良くなる。
テレビを見ない人が増えたと聞くが、テレビを見ないと馬鹿になると思えるような
テレビを期待したい。