余りにも長い軍事的対立と日本が強調する「経済制裁」、テレビは北朝鮮の
貧しさ、国民が貧困に苦しみ、餓死者も出ているとも報じているが、こんな貧しい
北朝鮮を敵国と見なし、「敵基地攻撃能力」などと、北朝鮮を刺激するその心情は
恐ろしく、そして、平和国家の国民としてはテレビは完全に狂っているように
感じられるが、北朝鮮のように貧しく、独裁国家で国民の意思が国家に届かない
ような国家に対して、軍事的にも経済的にも追い詰める国家権力を平和国家である
日本のテレビが発動して大丈夫なのか。
貧しさと独裁者の存在が異様な混乱を招いたとき、北朝鮮に取っての戦争は
勝てる戦争ではなく、敵対する全ての国を道ずれにする戦争へと進む可能性は
ないのか。
「国葬」で死んだ政治家は、死ぬとは思っても居なかったはずだ。今のテレビの
絶好調のような感じで、殿様気分もあったはずだ。怖いもの知らず、自分が死ぬ
とは、自分が殺人者に狙われているとは思ってはいなかったはず、そんな政治家
が、あっと言う間に殺されてしまった。
日本の軍事力強化をテレビは当然のように何の批判も無く、平和憲法では
「戦争を放棄」「軍隊は持たない」と明記されているが、テレビはそんな平和憲法は
存在しないかのような意気込みで、政府が進める憲法改正に従い「敵基地攻撃能力」
を自慢そうに報じる。こんなテレビを誰が許しているのか不思議でならない。