研究の合間を縫って書き溜めていた原稿を指導教官の金子邦彦に見せたところ、金子から小松左京賞か日本ファンタジーノベル大賞に応募するよう勧められた[4]。それをきっかけに、2006年(平成18年)の第7回小松左京賞に応募し、「Self-Reference ENGINE」で最終候補作となるが落選。同作を早川書房に持ち込みしたところ、当時SFマガジン編集長の塩澤快浩に認められ、2007年(平成19年)に刊行されてデビュー。まったく同じ経緯で『虐殺器官』が刊行された伊藤計劃と、この時から親交を結び、のちに共作を行うようになる。
金子邦彦(かねこ くにひこ、1956年 - )は、日本の物理・生物学者、東京大学教授。専門は非線形・複雑系の物理、理論生物学。
1984年東京大学大学院理学系研究科博士課程修了、「非線形非平衡系におけるトーラスの崩壊とカオスの発生」で理学博士。1986年東大教養学部助手、1990年助教授、1994年教授、総合文化研究科教授。