まえがき???????
【まえがきは謳う】 数字が明かす小説の秘密 / ベン・ブラット (著) 坪野圭介(訳)
数字が明かす小説の秘密 スティーヴン・キング、J・K・ローリングからナボコフまで
ベン・ブラット (著),坪野 圭介 (訳) 税込価格:2,376円 出版社:DU BOOKS ISBN:978-4-86647-065-8
本書は、スティーヴン・キングやJ・Kローリングといった著名な作家の「小説」を「統計的に分析」したもの。
「副詞が減れば減るほど良い作品」であること、「男性作家は、男よりも女にキスをさせる」こと、「『リング』という単語は女性作家が男性作家の約2倍多用」していること、「ピューリッツァー賞ノンフィクション部門受賞作86作品のうち、13作品の書き出しが『天気』」であることなどが、統計的な裏付けとともに示されていきます。
「書き出しが『天気』」の分析はとくに興味深く、著者はこう続けます。
「史上最高の書き出しのひとつに数えられている、『一九八四年』の書き出しを見てみよう。『4月の明るく寒い日のこと、時計は13時を打っていた』。 天気の命脈 【ヘボ訳?】 が尽きたわけではない。とりわけ、(オーウェルがしたように)読者の期待と戯れるような使い方をする場合には有用だろう」
小説を読む際の新たな着目点を示した、小説好きには堪らない一冊です。