反捕鯨団体創設者、仏に政治亡命申請 日本では「公正な裁判受けられない」
【AFP=時事】デンマーク自治領グリーンランドの政庁所在地ヌークで7月に拘束され、日本が身柄引き渡しを求めている反捕鯨団体「シー・シェパード」の創設者、ポール・ワトソン容疑者が数日前、フランスのエマニュエル・マクロン大統領に書簡で政治亡命を求めた。
シー・シェパードのラミヤ・エセムラリ仏支部長が16日、記者会見で明らかにした。
エセムラリ氏はワトソン容疑者について、獄中から「エマニュエル・マクロン氏宛ての手紙をしたためた」とし、「フランスに政治亡命を求めている」と説明した。
ワトソン容疑者は今年7月、日本の要請を受けて国際刑事警察機構(インターポール)が2012年に発行した「赤手配書」に基づき逮捕された。海上保安庁が、2010年2月に南極海で発生した日本の調査捕鯨船乗組員に対する傷害、器物損壊等の事件の共犯として逮捕状を取得し、国際手配していた。
ワトソン容疑者は逮捕されるまで、フランスに居住していた。
フランスはデンマーク政府に対し、ワトソン容疑者の身柄を日本に引き渡さないよう求めている。
ワトソン容疑者の弁護団の一人、フランソワ・ジムレ氏はエセムラリ仏支部長との共同会見で、ワトソン氏は日本の捕鯨の「違法性を非難」しただけだと主張。
日本に引き渡されれば「決して公正な裁判は受けられない」、日本で収監されれば「決して生きて出ることはできない」と訴えた。 【翻訳編集】AFPBB News
https://news.goo.ne.jp/article/afpbb/world/afpbb-3543960.html
2024/10/17 08:47