◆「ただ高いだけのスマホ」と酷評されてしまい…
バルミューダはイケイケだった21年11月に初のスマホ「BALMUDA Phone」を発売しました。価格は堂々の10万4,800円。手のひらサイズ、丸みのあるボディが特徴です。10万円越えならハイスペックが予想されますが、これが価格に見合わない低スペックであり、国内外でかなり酷評されました。OSはAndroidでオクタコア、メモリ(RAM)は6GBです。データを記憶するメモリ(ROM)は外部SD非対応のスマホであるにもかかわらず128GBしかありません。スペックを見るだけでも10万円は高く、半分以下の価格設定が適正です。
21年度はバルミューダの認知度やファンの存在もあり、スマホ関連では28.5億円の売上を記録しました。しかしその性能が明らかになると売上は伸びず、翌年度は8.7億円にまで減少しています。そしてついに昨年度、バルミューダはスマホ事業からの撤退を決めました。スマホ事業は売れなかったばかりか、「バルミューダ」のブランド力も傷つけたように思えます。
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