【秋葉原事件】の本のアマゾンのレビューを読むスレッド #5

5番組の途中ですがアフィサイトへの転載は禁止です:2024/04/12(金) 18:39:19.08 ID:???

加藤智大『解』を読んで
吉元信行
この度、あの秋葉原通り魔事件の加藤智大が、『解』と
いう手記を出版した。ひととおり通読したが、
題名の「解」というより、まさに「不可解」であり、
「未解決」の手記である。
 
本書では、事件前から事件後の裁判までの本人の考えを
客観的に綴っている。事件前までは、インターネットの
掲示板に、成りすましに踊らされた経緯を自己弁護して
いる。「成りすまし」とは一体どういう者なのかについ
ては何も書いていない。

事件については、成りすましらへの心理的攻撃であった
と位置づけている。事件を起こすことによって死刑にな
りたかったわけではない。社会的な死、孤立の恐怖は耐
えがたく、それより肉体的な死の方がまだ救いがあると
思えたという。掲示板での孤立は、死刑以上に辛かった
のである。

逮捕後取り調べや裁判の過程で、本人なりに様々な分析
をしている。要するに、この大事件を利用して、成りす
ましらを心理的に攻撃したと断言している。そして、社
会への不満などもっておらず、秋葉原の通行人に対して
も何の思いもなかった。自分の目的のため、まさに道具
として人命を利用した最悪の動機であった振り返る。も
ちろん、被害者の人たちに対しては本当に申し訳ないこ
とをしたと、お詫びの言葉を述べているが、本書は、自
分が成りすましらを精神的に傷つけた犯人としての立場
で書いたと言い訳をしている。

全体を読んでみて、やはりおかしい。人命を道具として
しか見ておらず、この事件で、その「成りすまし」という
人物がどう考えたのかもわからない。
まったく不可解で、後味の悪い書物であった。

しかし、本人は本文中で、「それを書き残しておくことで、
似たような事件を未然に防ぐ事になるものと信じています」
と言い、また、「私がこうして書いたものが誰かの命を救う
ことになったら、わずかでも償いができるのではないか」と
も書いている。
本事件の裁判では死刑を言い渡され、再審請求に対しても
死刑の判決であった。最後に引用した本人の願いがあれば、
更生の機会もあるかもしれないと思うと、死刑の判決は残
念であり、何とかならないかと私は思う。


スパムを通報

このレスがスパム・荒らしである場合は以下のボタンをクリックして通報してください。
(同意できない意見などに反対票を投じる機能ではありません)
通報

このスレッドを全て表示


レスを書き込む

このスレッドはID非表示です。