最初にこの本を読んだときは、延々と成りすましが
どうのと書いてあって、何だこの幼稚な文はと
思ってしまいました。
全て読み終わってみても、何となく理屈っぽくて
幼稚な感は拭えません。文中の、たてまえと
いう章は、特に幼稚な感じがして、思わず笑いが
漏れてしまいました。
市橋達也の文章も幼稚な感じがしましたが、
二十代後半から三十代前半くらいの男の文章は
これくらいのものかなと思ってしまいます。
掲示板の成りすましらへの、心理的なダメージを
与えるためというのが動機なようですが、
それも最初はにわかに信じがたい動機でした。
しかし彼は友人が非常に多く、会社でも
上手くやっていたというから、反社会的な動機では
ないという事が本を読めば分かります。
被告の動機が非常に良くわかる本です。
解+も読みましたがそちらは本音が書かれていないような
感じがして、いまいちでした。被告の動機を知るなら
この本で十分なような気がします。