日本化:投資家は倦怠感が世界的に広がることを恐れている
マイナス利回り債の増加、夏場にかけて加速
景気後退への懸念が再び市場につきまとうが、多くの投資家やアナリストはより深く、より構造的な変化、すなわち世界経済が「ジャパニフィケーション」(日本化)と呼ばれる現象に屈していることをより懸念している。
日本化とは、30年近くにわたるデフレと低成長との戦いを経済学者が表現するときに使う言葉で、異常だが効果のない金融刺激策によって、負債が膨らんでも債券利回りが低下することを特徴とする。
アナリストたちは長い間、欧州が同じような状態に陥ることを懸念してきたが、人口動態に優れ、経済がよりダイナミックで、金融危機後の回復がより強力である米国がその運命を避けることを望んでいた。
しかし、米国のインフレ率は頑強に低く、減税による景気刺激策も薄れ、FRBは金融危機以来初めて利下げを実施したため、米国でさえも少し日本的に見え始めています。さらに、貿易摩擦が続いているため、日本化が世界的に進むのではないかと懸念する人もいる。
https://businessday.ng/financial-times/article/japanification-investors-fear-malaise-is-spreading-globally/
ROBIN WIGGLESWORTH 2019年8月28日号