>>2 続き(本文のみ)
すでに建屋は爆発し、プールは外気にむき出しでした。
番組でも資料補足に言及されていたように、事故進展の時間は、施設が「健全」ならという仮定。
大きな余震などで、さらに水を失うことが早まれば……。
2011年3月14日、プール水温は84度。水位不明。
3月16日、ヘリから水を確認。満水位からー2~3mと評価。
25日、満水かと思われたが後に誤りと判明。
4月12日、水位は低下、ラック上端から+2.1m、水温90度。
22日、ラック上端から+1.7m。
冷却系を動かせて水温40度にできたのは8月。
桁違いの放出を起こす使用済み燃料プールに、アメリカは深刻な危機感を抱いていました。(参考:『実録 FUKUSHIMA』https://iwanami.co.jp/book/b262436.html…)
補給がなければ12日でラック頂部まで水位は下がるはず(建屋なしケース)が、なぜもったのか?
たまたま、4号機の工事が道具の不具合で遅れて、…
…予定なら水を抜いていた原子炉ウェルにも水がはられていた。
そして、原子炉ウェルとプールの間の仕切りが、何らかのメカニズムで動いて水が移動でき、プールに水が補われた。
もし、工事が予定通りだったら。
もし、大きな余震などで水を失っていたら。
桁違いの汚染発生の危険性がありました。
(終わり)