「特に危険」でなくなった大麻 国連で可決、日本は反対
著名人が大麻所持で逮捕・起訴されるたび、国内では批判の声が上がる。だが海外では、大麻を原料とするてんかん薬に有用性を認める動きも。規制と医療利用をめぐる国内外の「現在地」とは――。
「多くの先進国で医療用大麻が認められており、認識が甘くなってしまった」。大麻所持の罪に問われた俳優の伊勢谷友介さん(44)は、東京地裁であった昨年12月の初公判でそう語った。地裁は同月22日、リラックスのために大麻を使用した経緯もふまえ、「そのような動機を酌むことはできない」として執行猶予付き有罪判決を言い渡した。
同じ時期、大麻の医療利用をめぐり新たな判断が下された。国連の麻薬委員会が同月2日、薬物を規制する「麻薬単一条約」で大麻を「特に危険」とする分類から削除する勧告を可決した。大麻を原料とした医薬品に有用性が認められたことが主な理由だ。
投票の結果は賛成27、反対2…
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根津弥 2021年3月3日 10時00分