>>1 以下、連続スレッド本文のみ
私が初めて冤罪事件を経験したのは2000年11月であります。事務所に来た相談は「なぜ保釈がつかないのか」でした。私は横浜拘置所で、被告人と接見しました。彼は言いました。「新しい就職先が決まった。」「出られるなら認めて出たい。でも、やってないから、犯行が再現できないのだ」。
私は最高裁まで徹底的に争いましたが結果は有罪確定です。しかし、最初に接見をした日の、彼の発言から、私は今でも、冤罪事件であった、と確信しております。このようなケース。弁護士であれば、誰でも、一つならず経験があるはずです。
そして、このようなケースは、政府の統計上、決して「冤罪」、とはカウントされないのであります。こうした、いわば闇に葬られた冤罪事件が、いかに多いか、知っているのはわれわれ弁護士だけなのであります。