高級公用車、県165万円で売却へ 批判受け、走行実績も乏しく
2021年3月2日 05時00分 (3月2日 05時00分更新) 会員限定
県は、二〇〇〇年一月に公用車として千百万円で購入しながら、近年はほとんど走行実績のなかったトヨタ自動車の最高級車「センチュリー」を百六十五万円で売却する方針を決めた。センチュリーを巡っては、「高級車を乗り回すのは県民感情を逆なでする」と県民から批判を受けていた。
県によると、二月十八日から二十五日にかけてオークションサイトに出品。最低落札額は四十万円に設定していたが、四倍超の値を付けて落札された。落札者は明らかにしていない。売却益は新型コロナウイルス対策費などに充てる方針。
センチュリーは、県の部局長が共用する公用車がふさがった場合に使われてきた。この二十年間の走行距離は計約七万キロ。二〇年度も昨年十二月時点で運転したのは二回だけで、計百六十七キロしか走行していなかった。
県財産活用課の担当者は「今後も、その時代の考え方や県民の意見を踏まえながら誠実に対応していきたい」と話した。 (今坂直暉)
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