加藤官房長官、過去の政府見解と異なる説明。日本学術会議の任命拒否で(詳報)
https://www.businessinsider.jp/post-221299
私どもは、実質的に総理大臣の任命で会員の任命を左右するということは考えておりません。
確かに誤解を受けるのは、推薦制という言葉とそれから総理大臣の任命という言葉は結びついているものですから、中身をなかなか御理解できない方は、何か多数推薦されたうちから総理大臣がいい人を選ぶのじゃないか、そういう印象を与えているのじゃないかという感じが最近私もしてまいったのですが、仕組みをよく見ていただけばわかりますように、研連から出していただくのはちょうど二百十名ぴったりを出していただくということにしているわけでございます。
それでそれを私の方に上げてまいりましたら、それを形式的に任命行為を行う。この点は、従来の場合には選挙によっていたために任命というのが必要がなかったのですが、こういう形の場合には形式的にはやむを得ません。そういうことで任命制を置いておりますが、これが実質的なものだというふうには私ども理解しておりません。
(手塚康夫・内閣官房総務審議官——参院・文教委員会/1983年5月12日)