との強い姿勢だという。
ある外資系証券トレーダーは、「この夏枯れ相場のなかで、下げれば日銀が相場を支えるとの思惑は押し上げ材料だ」と話す。日銀は18日、ETFを803億円買い入れた。金額は前回の1003億円より減額しており、株価上昇を受け買い入れ額を減らしたと話題になった。ただもう1つ、関係者が関心を寄せたのが、日銀の買い入れに関し「相場を3日続落させない」という姿勢が続いているとの見方だ。
日銀のETFの買い入れ発動条件は、東証株価指数(TOPIX)の前場終値が前日終値比で0.5%安よりも下回ったとき、というのが以前からの市場関係者の見方だった。ところが、新型コロナによる株価急落を受け、春先以降は前日終値まで続落した場合、0.25%安前後に条件を緩和しているのではないかとの声は強い。事実、日銀は5月以降、0.5%安よりも下げ幅が小さくても8回買い入れているが、そのうち4回までがいずれも前日までTOPIXは続落している。ちなみに、5月からのETF買い入れ18回のうち、TOPIXが前日まで続落していたのは9回だ。