>>1 気温・湿度の記述がある記事
世界陸上2019:女子マラソン谷本7位 日本勢2大会ぶり入賞 「公約」通り驚異の粘り - 毎日新聞
https://mainichi.jp/sportsspecial/articles/20190928/k00/00m/050/039000c
陸上の世界選手権は27日、ドーハで開幕し、女子マラソンが市内の周回コースで行われた。大会史上初の深夜レースで、初出場の谷本観月(24)=天満屋=が2時間39分9秒(記録は速報値)で7位に入り、日本勢で2大会ぶりの入賞となった。
東京五輪マラソン代表選考会「マラソングランドチャンピオンシップ(MGC)」を辞退して世界選手権に懸けた谷本が、棄権者が続出する猛暑のレースで驚異の粘りを見せた。
スタート時に気温32・7度、湿度73・3%の厳しい条件で序盤から先頭争いに加わらずにマイペースを貫いたことが奏功した。5キロ地点で47位だったが、徐々に順位を上げて30キロ過ぎに入賞圏内に上がった。「自分のペースで粘る」という宣言通りの走りだった。
岡山県出身で広島・鈴峯女高時代は全国大会の出場経験がなかった。転機は2013年の天満屋入社。五輪に毎回のようにマラソン代表を輩出する名門で「先輩の背中を追って、マラソンをやりたいと思うようになった」と意識が変わった。18年からマラソンへ挑戦し、今年3月の名古屋ウィメンズでMGC出場権を獲得した。
世界選手権に出場するには同時期のMGC辞退が条件だったが「日本代表になれる目の前のチャンスをつかみたい」と迷わずに決めた。MGCは現地で応援。同僚で2学年下の前田穂南が1位で五輪代表に決定し、4学年上の小原怜も3位に入って体が震えるほど感動したという。大会へ向けた練習は2人と一緒にやってきた。自信を胸に臨み、名門の名に恥じぬ結果を残した。