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・全国高等学校長協会は異例の要望書を提出
こうした状況に全国の国公私立の高校など約5000校の校長で構成される全国高等学校長協会は7月25日、「まったく先が見通せないほどの混乱状況」に至ったとして6項目からなる不安解消を求める要望書を文科省に提出しています。
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柴山文科相はこの要望書に「真摯に受け止め、必要な情報を整理し丁寧に提供することなどで、受験生が安心して勉強に取り組めるようにしたい」とした上で「高校の先生が適切に指導できるよう、様々な機会をとらえて周知していきたい」「試験会場に不足が生じないよう、各実施主体と調整を図って会場確保に取り組んでいきたい」と回答しています。
つまり柴山文科相の「サイレントマジョリティは賛成です」というツイートは、この異例の要望書を受け、上記回答を行った上での発言ということになります。
また教育新聞が行った「【読者投票】大学入学共通テストへの移行 不安?」という読者投票でも「不安を感じている」と答えた人が92%に上っており、賛成が実は多数だったという意見の根拠は見えてきません。
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さらに本件については朝日新聞に加えて読売新聞も社説で批判し、フジ・メディア・ホールディングス傘下のニッポン放送でも批判されるなど、政治的立ち位置を問わず問題視されています。
さていったいこの日本のどこに大混乱の大学入学共通テスト問題に不安を覚えず、静かに賛成しているマジョリティが存在しているというのでしょうか。日本の若者の未来に直結する問題だけに、柴山文科相は明確に回答する必要があります。
「サイレントマジョリティは賛成です」柴山文科相が無敵論法を繰り出してしまう、大学入試共通テスト問題で | BUZZAP!(バザップ!)
https://buzzap.jp/news/20190817-shibayama-silent-majority/