>>1 続報
「焼却炉、年度内に改修」ごみ処理不正、メーカーが住民らへ謝罪 鳴門 - 毎日新聞
https://mainichi.jp/articles/20190729/k00/00m/040/013000c
鳴門市クリーンセンター(徳島県鳴門市瀬戸町堂浦)でごみ焼却炉から出る排ガスを巡り、有害物質濃度が実際より低く表示されるように設定されていた問題で、市とメーカーの三機工業、子会社の三機化工建設(いずれも東京)は28日、住民対象の説明会を市内で開いた。三機工業側は謝罪し、現在の焼却炉では「維持管理計画値の一酸化炭素30PPM(4時間平均)に抑えることは難しい」として、全額負担で年度末までに改修する方針を示した。
三機工業などによると、操業開始の2008年4月に当時の設計責任者が市に相談せずに、平均値が一定値以下に表示される「ピークカット設定」を実施した。当時、一酸化炭素の制御値は、維持管理計画の30PPMを下回る29PPMに設定されていたという。
さらに、15年10月には、運転管理業務を担う三機化工建設の担当者が制御値を29PPMから、国の基準値(100PPM)以下の99PPMに変更した。問題発覚後の今年6月12~19日に設定を解除したところ、国基準値を6回上回っており、より厳しい維持管理計画の30PPMは操業当時よりかなりの頻度で超過していた可能性もある。
説明会では、住民ら33人が参加。「市民をばかにしている」などの厳しい声が相次いだ。出席した泉理彦市長に「(三機工業に対して)法的措置はとらないのか」との質問もあったが、泉市長は「まずは、数字を基準値以下に抑えるように問題解決することだ」と明言を避けた。