>>1 参考ツイートその2
かみや貴行@kamiyatakayuki1
これなあ。公明新聞は2043年の所得代替率26%を2014年の36.8%で割る(3割減)のを「対応していない数字を掛け合わせた、めちゃくちゃな計算」と言ってるんだが、ヨーコの指摘通り、最初に志位との党首討論で安倍がこの計算やって「廃止したら7兆円足りない!」って騒ぎ出したんだよね。
https://twitter.com/kamiyatakayuki1/status/1149702066903760897
(以下連続スレッド本文のみ)
現在の年金給付額を、現在の所得代替率を分母、約20年後の所得代替率を分子にして乗じると、20年後の年金給付額が出る(マクロ経済スライドがないときの給付額)。これをマクロ経済スライドがあるときの年金給付額と比べると…「7兆円足りない」っていうのが安倍の計算。
え? それで「7兆円足りない」って騒ぐなら、基礎年金の給付額を全く同じ計算式ではじいたら、6.5万円の給付額は3割減になって4.5万円になるよね、って理屈。答弁書まで閣議決定して、公明党大臣も賛成しておいて、「その計算はデタラメだ」はないだろ。
そしてこれも雇用のヨーコが言ってることだけど、「7兆円足りない」論を言うなら、今の所得代替率と約20年後の所得代替率を比較して3割減だと言っていいよね? と確認したのが小池質問。政府は認めたくないから「済みません、算数弱いんでぱっと割り算できないんです」って答弁して叱られたヤツね。
「今の所得代替率と約20年後の所得代替率は母数が違うんだから、単純に比較しちゃいかん」というのが従来の政府の言い分だし、公明党もここで言いたいんだろうけど、安倍は「マクロ経済スライドをなくしたら7兆円足りない」って騒ぎたいためにその比較をやっちゃった。同じ計算をしたら給付は減る。
もう閣議決定した答弁書作っちゃったからアウトなんだよね。「そういう計算していい」って、政権側自身が決めちゃったんだから。
ちなみに数字とデータ根拠自体をあげとこう。下記の資料の347ページ。2040年の現在価値に割り戻した年金給付額18兆円×(36.8/26.0)=25.4兆円。25.4兆円-18兆円=7.4兆円。これが「7兆円足りない」の根拠。この式を逆にして年金給付額6.5万円×(26.0/36.8)=4.5万円。
https://www.mhlw.go.jp/nenkinkenshou/report/pdf/report2014_all.pdf …
党首討論で安倍が持ち出した計算式Aを「忘れて」、全然別の計算式Bではじき出した「6.5万円はずっと維持される」論を言ったものだから、志位から「その計算式Bは、実質賃金が1.4倍になるっていう架空の前提でしょ?」ってツッコミされている(ちなみに計算式Aは賃金上昇など全く前提にしていない)。
結論1:安倍首相は「マクロ経済スライドをやめれば7兆円足りない」としたが、その計算式は閣議決定され、それに基づいて年金給付額を計算すれば月4.5万円に減る。
結論2:この閣議決定された計算式は賃金上昇とは関係のないが、安倍・公明の言う「6.5万円は維持される」は実質賃金の1.4倍が前提。
あれだね、閣議決定した「7兆円不足」の計算式の答弁書を撤回し、党首討論での安倍「7兆円不足」発言を取り消して謝罪したら、公明新聞の主張は「筋が通る」理屈になるんじゃないかな…。