九州を襲った記録的な大雨で、鹿児島市は市内全域の住民59万人に避難指示を出した。しかし、ネットには「どこに避難すればいいんだ」「仕事休めるかと言えば、ノーだよ」などの声も少なくなかった。
鹿児島市の担当者は「危ないと思った人は避難してほしいということで、市民一人ひとりに危機感を持ってほしかった」と話す。
妊娠9か月の女性は、2歳の子どもを連れて大雨の中を避難所についたときには、すでに人がいっぱいで入れなかった。別の避難所に回ったが、崖の近くで安心できず、「ここよりは」と、結局、自宅に戻った。
人があふれる避難所に入るのをあきらめて、車の中で寝た人もいる。避難所の状態までは「情報が入ってきません」とこの人は話していた。
鹿児島市での今回の事態は、大雨災害が今後も他の地方もふくめて起こる可能性や、避難メッセージの出し方、「しっかり備えを」という教訓を改めて考えさせた。
https://www.j-cast.com/tv/2019/07/08362006.html