1日夜、横浜市を走る新交通システム「シーサイドライン」の駅で始発の車両が25メートルほど逆走して車止めに衝突し、消防によりますと、これまでに15人が病院に搬送されたということです。警察によりますと、いずれも命に別状はないということです。
1日午後8時15分ごろ、横浜市磯子区と金沢区を結ぶ新交通システム「シーサイドライン」の始発駅の新杉田駅で5両編成の車両が25メートルほど逆走して車止めに衝突しました。
警察によりますと車両にはおよそ30人が乗っていて、消防によりますと、これまでに15人が病院に搬送されたということです。
警察によりますと、いずれも命に別状はないということです。
「シーサイドライン」はコンピューターで制御された自動運行の車両で、警察は事故の詳しい状況を調べています。
「横浜シーサイドライン」によりますと、車両は並木中央行きで、この影響でシーサイドラインは、午後8時15分から全線で上下線とも運転を見合わせています。
シーサイドラインとは
シーサイドラインは平成元年に開業した「新交通システム」と呼ばれる交通機関で、横浜市磯子区の新杉田駅と横浜市金沢区の金沢八景駅を結ぶ路線です。
第三セクターの「株式会社横浜シーサイドライン」が運営していて、経費の節減と運行の安全性を高めるためとしてすべての車両に無人運行のシステムが導入されているということです。
事故があった新杉田駅はJRと接続できる始発駅で、週末は金沢八景駅近くにある「横浜・八景島シーパラダイス」に向かう人などが多く利用します。
乗客男性「発車5秒後くらいに何かにぶつかった」
事故が起きた車両に乗っていた46歳の男性は「車両が発車して5秒後くらいにドンと何かにぶつかった。事故の直後は、子どもは泣き、顔から血を流す人もいてパニック状態だった。私は足などにけがをしました」と話していました。
事故の直後に現場に到着したという近くに住む高校3年の男子生徒は「聞いたことがないようなサイレンの音がしてただごとではないと思って駅に来ました。電車から7、8人が担架に乗って運び出されていました。こんなことが起こるのかと驚きました」と話していました。
電車が逆走事故 15人が病院搬送 横浜シーサイドライン | NHKニュース
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