岐阜県警察本部の人事異動に合わせて報道各社に配られた顔写真のデータの一部に、「死ね」や「呪」という文字が書き込まれていた問題で、警察はパソコンで画像を加工したとして、50代の警部補を戒告の懲戒処分にしました。警部補は「恨みがあった」などと話し、依願退職したということです。
この問題は、ことし2月、岐阜県警察本部が人事異動に合わせて異動対象者の顔写真のデータを報道各社にメールで送った際、このうち1人の白いワイシャツの部分に、「死ね」や「呪」という白い文字が書き込まれていたものです。
警察は職員による悪質ないたずらとみて調べていましたが、警察署に勤める50代の男性警部補が平成26年、県警察本部に勤務していた時に、職場のパソコンで画像を加工していたことが分かったということです。
このため、警察は19日付けで戒告の懲戒処分にしました。
調査に対し警部補は「恨みがあった。組織にも本人にも迷惑をかけてしまった」と話し、依願退職したということです。
警察によりますと、いたずらをされた幹部がパワハラをしていた事実はなく、警部補が逆恨みをしていたとみています。
岐阜県警察本部の田代成樹首席監察官は「今回のような事案が発生したことは誠に遺憾だ。職員の指導監督と県民の信頼回復に努めたい」とコメントしています。
顔写真に「呪」の文字 50代警部補を処分「恨みがあった」 | NHKニュース
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