「日本は三流の国」と言われた マイケル・ウッドフォード氏インタビュー (1/4)
バブル期の投資で抱えた約1000億円の損失を「飛ばし」という手法で10年以上隠し続け、不正な会計操作の末に処理したオリンパス事件。渦中の元社長、マイケル・ウッドフォード氏は今、何を考えているのか。話を聞いた。
http://bizmakoto.jp/makoto/articles/1204/19/news020.html
米国の機関投資家に「日本は三流の国」と言われた
オリンパスの経営陣自らが設定した第三者委員会では報告書で総退陣を求めており、かつオリンパスの(高山修一)社長がその報告書の提言を受け入れると言っていました。しかし、もし時事通信の報道が正しいとすれば、少なくとも(旧経営陣のうちの)2人が執行役員として残ることになりそうです。そして、疑惑のある南部昭浩氏が財務本部長に起用される、というちょっと不思議な国なのです。外から見て、「これは三流の国だな」と思っても無理はないですよね。
また、私は11月に自民党と民主党のワーキングチームの会合に出席して、コーポレート・ガバナンスについてお話ししました。その時、社外取締役の導入を義務付ける必要性について、私は力説しました。しかし、先週発表された草案の内容を聞くと、社外取締役導入の義務付けをあきらめたようです。それは経団連の猛烈な反対によることだと聞いています。
私は取締役会のメンバーの半分以上を社外取締役が占めるべきと思っています。1人の外部取締役を法的に義務付けることも反対する本当の理由は何なのでしょうか。