警察学校の試験中にカンニング 県警の警部補と巡査、本部長訓戒に
2018年10月06日 07:24
http://yamagata-np.jp/news/201810/06/kj_2018100600087.php
県警の警部補と巡査が警察学校の試験中にカンニングをし、県警が2人を本部長訓戒としたことが5日、山形新聞が行った情報公開請求で分かった。また、公務目的外で知人女性の犯罪歴などを照会した巡査部長が本部長注意を受けた。
開示された資料や県警監察課によると、警部補は今年7月、東北管区警察学校(宮城県多賀城市)の警部補任用科卒業試験で、自作のメモを持ち込んでカンニングを行った。警部補は昇任後の教養習得のため同校に2カ月間入っていた。卒業試験に合否はないが結果は県警や本人に通知される。警部補は「良い成績で卒業したかった」と話したという。
巡査は今年8月、県警察学校の初任科長期中間試験で、自作のメモを使ってカンニングをした。巡査は4月に10カ月間の長期課程として入校していた。巡査は処分を受けて依願退職した。
公務目的外の照会を行った巡査部長は昨年7月から今年2月までの間に2回、知人女性の犯罪歴や運転免許に関する情報を調べた。女性から男女問題についての相談を受けた警察が、巡査部長に事情を聞いたところ発覚した。巡査部長は「知人女性に興味を持っていた」と話したという。
このほか今年4~8月、公用車での交通事故や私用車での速度超過違反などで本部長注意を受けた警察官もいた。県警監察課は「再発防止に向けて指導、教養を徹底していく」としている。
県警は対象となった警察官の性別、年齢、所属などは明らかにしていない。