AIも手を焼く日本株 経験則通じず成績低迷
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8日続伸も力強さを欠く相場だ。30日も日経平均株価は終値で2万3000円の壁を破れなかった。リスクオンとリスクオフ双方の市場心理が混在し、資金が向かう対象も日替わりでころころ変わる。プロのファンドマネジャーたちは銘柄選別に苦労している様子だ。人間が手を焼く今の日本株。AI(人工知能)はうまく運用できているのだろうか。
AI運用といえば、かつては天才数学者が立ち上げた米ルネッサンス・テクノロジーズや米DEショーなど秘密めいたクオンツ(定量分析)運用を武器とするヘッジファンドの専売特許。今は機関投資家に幅広く普及し、投資信託を通じて一般の個人も手軽に購入できる運用商品になった。
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現在、国内で公募で販売しているAI投信はおおよそ10本ある。これらのファンドのパフォーマンスを見ると、ある一つの事実に気づく。日本株を運用対象とするAIファンドだけが全般に苦戦しているのだ。
そこで昨年3月末を起点としたグローバル株式型の基準価格騰落率を見ると、ほぼ指数並みだ。一方、日本株特化型の成績は明らかに指数に劣後している。
(>>2以降へ続く)