http://sp.hazardlab.jp/know/topics/detail/2/5/25327.html
中央アメリカのニカラグアで現地時間21日朝、北西部に位置するテリカ山が爆発し、火口上空1000メートルの噴煙が上昇した。同国防災機関が「今後、火山活動が活発化するおそれがある」として警戒を強めている。
中米では今月初めにもグアテマラのフエゴ山が大爆発し、甚大な被害を引き起こしたばかりだが、今回噴火したのは、同じ環太平洋火山帯に属するテリカ山だ。
ニカラグアの首都マナグアから北西に60キロほど離れたレオン郊外に位置するテリカ山は、標高1060メートル。20世紀初めから定期的に小規模爆発を繰り返している同国でも最も活発な火山のひとつ。
2011年3月の噴火では、2カ月後に火山性地震の活動が活発化して大規模爆発が相次ぎ、火山から半径8キロ以内の自治体の住民が避難する事態に発展。最近では2015年5月にも100回以上の爆発的噴火を繰り返したほか、同じ年の9月には巨大な噴石が飛散する噴火があった。
ニカラグア地震研究所(INETER=Nicaraguan Institute of Earth Studies)によると、現地時間21日午前7時8分に発生した爆発では、噴煙が高度1000メートルまで上昇し、火口から弾道を描いて飛散する噴石も観測された。火山から10キロ離れたふもとの5つの自治体では火山灰の飛散が確認されたという。