>>「25年大学入試に『情報科目』追加・・・首相方針」という報道の見出しを見て、これはダメだと思いました。報道の内容を見てみると、「プログラミングなどに関する『情報科目』を国語や英語と並ぶ基礎的科目として大学入試に追加する方針」と記されており、完全にアウトと判断した次第です。
>>先に結論を言ってしまうと、そんな科目増やして、他の重要教科を圧迫するより、もっとほかにやるべきことがたくさんあるはずです。
>>情報科学を身に着けるうえでは、考えもなしにソースコードに当たってあれこれいじるのは、一番「筋の悪い」ケースの典型と思います。
>>個別の言語に慣れるといったことは、実務について手を動かす過程で習熟すればよく、また環境によって異なる細部などは、必ずしも本質的でない部分も少なくない。
>>言語の世代は数年単位で変わっていくし、自動的ソースコード生成も技術が進んでいます。
>>「IT業界で人材が不足している → プログラミングができる人を増やしたい」というだけでは「バイオ業界で実験に従事するテクニシャンが不足している。ピペットを扱える派遣の人を増やしたい」というのとよく似ています。
>>米国では「頼むからプログラミング教育はやめてくれ」という議論があります。PCの環境には適応しており、何か結果は出すだけれど、ソースコードは適当にライブラリから引っ張ってきて切ったり貼ったりする場合も少なくない。そして、「プログラム」が何を計算しているのか、実はよく理解していないという人を、これ以上作るのはやめてくれ、という話です。