とくにパキスタンは中国と中パ経済回廊(CPEC)の建設で合意し、中国からパキスタンへ600億ドルの支援が約束されていますが、
これに水が差された形です。しかもCPECでも腐敗問題によりパキスタンの負債と工期の遅れが顕在化しているといいます。
結局、中国人がかかわる以上、腐敗や搾取は避けられず、それが現地住民の憎しみを倍増させることにつながるのです。
アフリカでも中南米でもそうした反中意識が高まっています。
そして同様の反中感情が、親中国でも現れ始めたといえるでしょう。
中国ではパキスタンとの友好関係は「巴鉄」(鉄のように硬い同盟)と呼ばれていますが、最近は、中国人を狙った襲撃事件が多発しています。
CPECで大量にパキスタンに入り込む中国人を身代金目当てに誘拐する事件も増えているといいます。