夕食会の詳細は明らかになっていないが、両首脳が念頭に置いているのは、中国の習近平国家主席が提唱した、
アジアからアフリカまでを結ぶ現代版シルクロード経済圏構想「一帯一路」だ。
港湾や道路などのインフラ開発を進め、スリランカ、バングラデシュ、パキスタンなどインド洋沿岸国で進める港湾開発は
「真珠の首飾り」戦略と呼ばれ、インドが警戒を強めている。
声明で、二つの戦略の「相乗効果の象徴」と位置付けられたのがインド北東部の共同開発だ。
日本政府は、国道改良やバイパス新設などの「北東州道路網改善計画」に386億円の円借款を供与する。
この地域の北側は、中国との国境に位置するが、現在も国境が画定しない係争地だ。