一方、三菱重工業グループが開発中の国産小型ジェット旅客機「MRJ」。
2015年11月に初飛行に成功したものの、直後に完成機の納入予定延期を発表。
その後も何度も延期になっている。22日にも試験機のエンジン1基が損傷し停止したことが分かった。
試験機は急きょ目的地を変更して着陸した。MRJの試験飛行中にエンジンが停止したのは初めてで、同社は原因を調査している。
こうした遅れやトラブルについて、同機の「国際分業」が原因ではないかという指摘もある。
MRJは国産機ではあるものの、エンジンを含む各部品を海外メーカーに発注している。その調整と管理に時間がかかっているというのだ。
一方、ホンダジェットはエンジンまでも内製化し、開発において専門分化を極力避けている。
開発プロセスにおいてMRJとホンダジェットは対照的といえる。
もちろん両者は機種や用途が大きく異なるので、単純に比較できないし、どちらの開発プロセスが正しいということではない。
ただ、「人数が限られたプロジェクトで、いかに『革新』をつくり出し成果を上げるか」という点で、
ホンダジェットの成功は格好のモデルケースの一つであることは間違いない。
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