原子力機構施設 作業員被ばく、26年間 容器内部の確認せず
茨城県にある日本原子力研究開発機構の施設で容器に閉じてあった放射性物質が飛散し、作業員が被ばくした事故で、この容器は26年前に封印されてから、1度も開封されていなかったことがわかりました。
6日、茨城県大洗町にある原子力機構の施設で、放射性物質が入った容器の点検中に内部の袋が破裂し、飛散した粉末が作業員5人の服などに付着したほか、肺からも吸い込んだ放射性物質が計測されています。
機構がこの容器の保管状況を調べた結果、1991年にフタを閉じてから、1度も中身の確認が行われていませんでした。今回、施設の廃止へ向けて、保管している放射性物質の量や状態を確認するために容器を開けていて、同様の容器がほかに20個あるということです。
一方、肺から2万2000ベクレルのプルトニウム239が計測された職員について、機構が肺以外の臓器や骨に取り込まれた分を計算したところ、体内に取り込まれた放射性物質の総量は36万ベクレルと推定されることがわかりました。5人には放射性物質の排出を促す薬が投与されていて、専門の施設で詳しい検査が続いています。
https://headlines.yahoo.co.jp/videonews/jnn?a=20170608-00000050-jnn-soci
TBS系(JNN) 6/8(木) 14:30配信