<最新の研究でマラソンに参加したランナーの82%に急性腎障害の症状が出ていることがわかった。マラソンは心臓への負担だけでなく、腎臓障害を通じて他の臓器にも悪影響を及ぼす可能性がある>
マラソンを走ることは昔から危険な行為だった。
歴史書によれば、最初のマラソンランナーと言われるギリシャの兵士ピリッピデスは、マラトンからアテネまで約40キロの道のりを走ってギリシャ軍の勝利を伝令した後、倒れ込んで亡くなった。
それならば、42.195キロを走る現代のマラソンが、ランナーの体に悪影響を及ぼすことは当然のことだろう。今週、腎臓病専門の医学誌に掲載されたイエール大学の研究で、マラソンランナーの腎臓が一時的に損傷を受ける可能性があることがわかった。
今回の研究では、2015年にコネチカット州ハートフォードで開催されたマラソン大会の参加者から、血液と尿を採取して分析した。するとランナーの82%が、軽度の急性腎障害にかかっていることが分かった。つまり腎臓が、血液から老廃物を正常に濾過できていないことを意味する。
以下ソース
http://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2017/03/post-7292.php