輸血で慢性E型肝炎を発症
移植時に感染、国内初
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2015/10/26 14:00
E型肝炎ウイルス(国立感染症研究所提供) 肝臓移植に伴う輸血でE型肝炎ウイルスに
感染し、2人が慢性肝炎を発症していたことが、厚生労働省研究班の全国調査で26日までに
分かった。輸血での同ウイルスの感染例はあるが、国内で慢性E型肝炎の発症が明らかに
なったのは初めて。移植後は拒絶反応を避けるために免疫抑制剤を投与しており、
免疫の低下が慢性化に関係しているとみられる。
豚の生レバーなどでもうつる同ウイルスは急性肝炎を起こすことがあるが、
肝硬変や肝がんにつながる慢性肝炎にはならないとされてきた。
2人は治療で回復しているという。移植に際し、輸血や臓器提供者の同ウイルス検査
の必要性を指摘する声が出ている。