「自分の土地に無断で県道を作った」兵庫県相手に7300万円損賠求め提訴 姫路の男性
自分の所有地に無断で県道や水道管などを設置されたとして、姫路市の男性(68)が、県や市などを相手取り、
土地の使用料など計約7300万円の損害賠償を求める訴訟を神戸地裁姫路支部に起こしたことが27日、分かった。
訴えを起こしたのは同市北平野南の町の食品関連会社社長、福岡久和さん。
訴状などによると、福岡さんは相続や売買によって同市町田の会社に隣接する約630平方メートルの土地を取得。
平成25年に会社工場の改築を機に土地を調査したところ、昭和40年ごろから福岡さんや以前の所有者に無断で県道や水道管などが設置されたことが判明した。
福岡さんは訴状で、「県が土地を買収することなく道路としての使用を開始したことは明らか」と主張。
民法上の請求権がある9年から27年の土地の使用料や固定資産税など計約7300万円の賠償を求め、今年6月に提訴した。
福岡さんは27日、姫路市内で会見し、「県と協議した結果、所有地を無償で寄付してほしいという主張を繰り返されたため、提訴に踏み切った」と話した。
一方、県姫路土木事務所は「裁判では訴えを退けるよう求めているが、係争中のため説明を控えたい」としている。
http://www.sankei.com/west/news/160928/wst1609280013-n1.html