フランスの風刺週刊紙「シャルリー・エブド」が、 8月24日にイタリア中部で発生し300人近くが死亡した地震の被災者を、ラザニアなどのパスタ料理に見立てた風刺画を掲載。イタリア国民から怒りの声が上がっている。ハフポスト・イタリア版などが報じた。
「イタリア風の地震」と題した漫画は、負傷して血を流したり、火傷したりした男女の絵をパスタ料理の「トマトソースのペンネ」「ペンネのグラタン」と表現し、がれきの層に挟まれ血を流す被災者を「ラザニア」と形容した。
http://i.huffpost.com/gen/4656672/thumbs/o-CHARLIE-HEBDO-570.jpg
8月24日に起きた地震では、パスタ料理「アマトリチャーナ」の発祥地であるアマトリーチェが甚大な被害を受けた。そこから連想したものとみられる。
SNS上では、この風刺画に対して「死者への冒?(ぼうとく)だ」「恥を知れ」などと怒りの投稿が相次いでいる。アマトリーチェのピロッツィ町長は「不愉快で、当惑させる風刺だ」と非難。「皮肉はいいが、災害と死を風刺することはできない」と訴えた。
アンドレア・オルランド法相も「非常に不快だ」と批判。ピエトロ・グラッソ上院議長は、「風刺や皮肉を表現する自由」は尊重するものの、「私にはこの風刺画が最低だと言う自由がある」などと批判したという。
在イタリア・フランス大使館は、サイト上でイタリアへの哀悼の意を表明。「表現するのは自由」だとしながらも、「漫画は、明らかにフランスの立場ではない」とコメントしている。
http://www.huffingtonpost.jp/2016/09/03/charlie-hebdo-italy-earthquake_n_11843394.html