カナダは本当に希望の土地? 移住希望者は知っておきたいこと
初めは米国人だった。大統領選へ向けた共和党候補指名争いの予備選、党員集会が集中する3月のスーパーチューズデーで、実業家のドナルド・トランプ氏が11州中7州 を制した後のことだ。米国では記録的な人数が、グーグルでカナダへの移住方法を検索した。
そこに最近、英国も加わった。欧州連合(EU)離脱をめぐる国民投票で、離脱派が52%対48%と残留派を破ってからの数日間、「カナダへの移住」を調べるグーグル検索件数が過去最高に達した。
自分たちの国がEUの規則から解放される時を心待ちにする有権者も多い一方で、結果に失望して海外移住を考え始めた英国人がいる。グーグルの報道支援事業「ニュース・ラボ」のデータ・エディター、サイモン・ロジャーズ氏によると、最も人気のある移住先のひとつがカナダだったという。
確かに、カナダの息をのむほど美しい景観や広々とした土地は魅力的だ(国土の広さは世界第2位)。外国人に友好的な国民性も有名だし、政府は寛大な移民政策を誇る。そのうえ首相のジャスティン・トルドー氏は、カメラの前で腕立て伏せをしたり、パンダと記念撮影したり、おまけに量子コンピューターにも詳しいときて、世界中から人気を集めている。
とはいえ、いくらなんでもカナダにだってもちろん欠点はあるのでは?
この記事のためにBBCが調査してみたところ、回答した多くの人が「カナダは住むのに素晴らしい場所だ」と断言していた。
ただしカナダでの暮らしには、英国人や米国人に移住を再考させるかもしれない点がいくつかある。それを紹介しておこう。
イカソ
http://www.bbc.com/japanese/features-and-analysis-36801521