非正規雇用の貧民が「アベノミクス死ね」と願った理由 #3

3番組の途中ですがアフィサイトへの転載は禁止です:2016/06/30(木) 10:33:48.70 ID:???

さらに、円安である。
アベノミクスは、金融緩和による株高円安誘導を進めてきた。
例えば、「クジラ」と呼ばれる、年金積立金管理運用独立行政法人などの公的マネーが円を売りまくり、円は2012年近辺につけた78円台から、2015年には125円台まで売られた。
(今回は述べないが、株高円安から再び株安円高になってどれだけ年金が減ったか、考えるだけで恐ろしい)

円安で輸出企業は大いに潤い、大企業の正社員の給与や賞与は上がったという。
だが、非正規労働者の賃金は上がっていない。

円安の仕組みを、簡単に説明する。
アメリカ人が1万ドル持っているとする。
1ドル=75円の時は、75万円にしかならないが、1ドル=125円の時は、125万円に換えられる。
また、日本人が、いくらかの円を1600ドルに換えたいとする。
1ドル=75円の時は、12万円で足りたが、1ドル=125円の時は、20万円必要になる。

乱暴に言うと、ドル円が75円から125円になったことで、手取り20万円の給料の価値が12万円にまで下がったことになる。

円安を受け、食料品などの生活必需品の物価が次々と上がった。
賃金が上がらない非正規労働者を、アベノミクスによる円安のデメリットだけが襲った。

アベノミクスの間、地域の派遣求人をずっと見ていたが、時給は1円も上がっていない。
昇給も賞与もない。それどころか、交通費も教育費も、健康診断代さえ自腹だ。
ドル円が120円台になった頃、社食でNHKのニュースが告げる為替レートを見ながら、私は「アベノミクス死ね」と願っていた。
社員は200円、派遣は500円の定食を食べながら。
「身分の違い」による経済格差を国が推し進める

貧民の私にとって、アベノミクスによる円安は、その前の不景気よりずっと辛かった。
アベノミクスが潤したのは、株を買える金持ちと、大企業と、その正社員だけだ。

周りは豊かになっていくのに、自分だけが前よりもっと貧しくなっていく。こんな恐怖はない。

日本の景気回復は、非正規労働者はカヤの外で進んでいくのだろう。
正規雇用と非正規雇用、「身分の違い」による経済格差を国が推し進めていく。

(この話は次回に続きます。次週は、現代の身分制度「派遣社員」の話です)
(了)

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